*** ないじぇるの鉄道趣味(白鳥編) ***

特急「白鳥」が廃止されるという。

一度は青森まで乗ってみたいと思っていたので、これが最後のチャンス。
富山から青森までの運賃が意外と安いことが分かったので、単純に白鳥で
青森までの往復とはせずに、行きは日本海側、帰りは太平洋側というルー
トを採った。決行日は20世紀最後の日、2000年12月31日。

画像をクリックすると、フルサイズ(1280*960)の画像を見ることが出来ます。

静かな富山駅。
立ち食い蕎麦屋で、少し早めの「年越し蕎麦」を食べた。

正午過ぎに富山駅に着いたので、白鳥の発車まで1時間以上ある。
 暇なので、写真を何枚か撮った。
この装いの列車もなくなるらしい。
 この列車が回送されると、いよいよ白鳥が来る。
白鳥が入ってきた。
 車内の混み具合はどうだ?
かなり混んでいる。
筆者が座席に座れたのは糸魚川から。
 区間利用者が多いようで、車内の乗客数は秋田ぐらいまで
 増減を繰り返した。

しかし、車内は新車同然に整っている。
 車番は、クハ481−101
 ・・・クハ481形100番台のトップナンバー?
 もしかして、現役最古の481形?
 何という強運。
 あと10年は使えそうに思えた。

車内備え付けのごみ箱。
ごみがあふれている。乗客はどんな思いでここにごみを重ねていったのだろう?
 「ごみは持ち帰る、駅のごみ箱に捨てる」こんな簡単なことも
 出来なくなってしまったのか?
 列車は秋田の手前。秋田でのホームは左側。恐らくドアが開いた瞬間、
 缶がこぼれ落ちるであろう。




秋田駅で、遅れていた秋田新幹線「こまち」の接続待ちのため、16分の停車。

車内放送の直後。車内は騒然となる。
 筆者も含めて、カメラを持った「同志」が脱兎のごとく車外に飛び出したのだ。
 その数、この9号車の中だけでも数名。秋田駅のホームは、ちょっとした
 列車撮影会といった様相を呈した。

青森駅到着。2分の遅れ。
ドラえもん。
最後に一枚。
「同志」は、そのまま青函トンネルをくぐるようだ
跨線橋から撮影。
この瞬間を青森駅で迎えた。21世紀 元旦。
青森駅は深夜に駅の利用が出来ないようだ。
「何をけったいな・・・」と思ったが、その理由はしばらくして分かった。
 駅の正面玄関を含めて、駅周辺は、ナンパコースになっているのだ。
 タクシーの数に負けず劣らないナンパ車の数。
 確かに治安は悪そうだ。
 しかし、トイレも締めきるのは行き過ぎだ。
 駅周辺に交番ぐらい設置できないのか?

 青森駅は、終着駅ではなく、通過駅なのだろう。
駅前には、浮浪者にしてはしっかりした、ぽん引きにしては、
 頼りないおじさんがうろうろしていて、相手をするのが面倒。
仕方がないので、しばらく散歩することにした。

アスパムという、産業展示館みたいな施設。
建物の中では、新年を祝ってイベントが行われていた。

商店街は活況であったが、筆者が好んで入るような店はなかった。

駅近くのスロープ付き歩道橋で、富山のコンビニで買ったおにぎりを
震えながら食べた。これが夕食であり、朝食であった。

午前4時前。雪が強く降ってきたので、散歩を打ち切って駅そばの屋根がある空間
 に退避した。どんどん体温が失われていく、ポケットの中の硬貨が冷たい。
 缶コーヒーはすぐに冷たくなる。総勢10名ぐらいで、駅の開場を待った。






午前5時10分。待ちに待った駅の開場。

すぐに切符を買い。「はつかり」の一番列車に乗った。
485系3000番台だが、「はくたか」などで使われるそれ
よりも内装が凝っている感じがした。

のへじみさわはちのへさんのへにのへいちのへもりおか
野辺地三沢八戸三戸二戸一戸盛岡

停車駅が面白い、リズムがある。

「はつかり」の中から、初日の出を見た。
今年は良い年になれば良いのだが・・・

車内は、大変な混み様である。

盛岡到着。

筆者がお土産を買っている時、新幹線から「はつかり」に乗り換える
人々の大群が走って行った。正月早々、みんな大変である。







盛岡からE4系で大宮に向かった。
以後のルートは、大宮−長野−直江津−富山。
長野以降は各停で行くことにした。

E4系の1階からの眺め。

直江津にて。

列車に2時間以上乗ることが、苦痛にならなくなってきた。

01/01/01 写真・文:Nigel

ないじぇるの鉄道趣味に戻る